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ArcBlock コミュニティ 2021 年 8 月 Q&A:ArcBlock は正しい道を歩んでいる

ArcBlock
Q&ATechnology

本日、ArcBlock 創業者兼 CEO の Robert Mao が、ABT コミュニティの支持者を代表する Du Qiao から寄せられた一連の質問に書面で回答し、ArcBlock の技術・製品、事業提携、エコシステムの発展に関する進捗と見解を紹介しました。

Du Qiao(以下「質問」):Mao さん、こんにちは。前回の丁寧で詳細なコミュニティへのご回答をありがとうございました。コミュニティからも一様に高い評価と支持を得ました。前回の Q&A が ArcBlock の「全体像」を知り、疑問を解消するものだったとすれば、今回は ArcBlock の個々の「ポイント」に関心が集まっています。全体から個別へ、俯瞰から細部へと進むことで、ArcBlock の最近の取り組みの全貌が見えてくるでしょう。今回もコミュニティからいくつか質問をお持ちしましたので、ご回答をお願いします。

Robert Mao(以下「回答」):コミュニティづくりに尽力してくださり、本当にありがとうございます。コミュニティが関心を寄せる質問を集め、整理してくださったことにも感謝します。このような定期 Q&A が第 2 回を迎え、質問の質も非常に高いことをうれしく思います。こうした交流を通じて、私たちのコミュニティが健全に成長することを願っています。

質問: ArcBlock が Gartner との提携を発表しましたが、どのような形で提携しているのでしょうか。Gartner との提携は ArcBlock にどのような機会をもたらしますか。

回答: まず、私たちの事業提携をコミュニティの皆さんが過度に深読みする必要はないと考えています。ブロックチェーン業界では、事業提携の価値と重要性が一般に誇張されています。通常の事業提携はごく当たり前のことであり、私たちには過去にも現在にも、そして今後もますます多くのビジネスパートナーができます。顧客である場合も、戦略的パートナーである場合も、その両方である場合もあります。著名なパートナーや顧客が 1 社いるだけで、企業が一夜にして大成功を収めるような奇跡は起きません。すべては地道に前進していく必要があります。

正確に言えば、ArcBlock は Gartner の法人顧客です。私たちは 2 年間のサービス契約を締結し、その成果に応じて更新を決めます。このような関係は米国の IT 業界では広く一般的なものです。この提携契約の下で、Gartner が ArcBlock の仮想マーケティングチームおよびリサーチチームとなり、主に企業・政府機関向けの市場ポジショニングや製品情報の伝達などを支援すると考えることができます。Gartner の支援により、私たちは製品と技術をよりプロフェッショナルな形で顧客に提示し、市場の動向、ニーズ、競争環境をより迅速に把握できるようになります。

Gartner は、さまざまな製品調査レポートや技術トレンドの発表でも知られ、多くの顧客がこれらの調査レポートに基づいて意思決定や購入を行っています。私たちはこれまでに 2 度、同社の調査レポートに取り上げられました。今後、日常的なコミュニケーションが増えるにつれて、同社のリサーチアナリストは ArcBlock の製品とポジショニングをより明確に理解し、私たちの製品や技術が将来の専門レポートに登場する可能性も高まるでしょう。私たちの目標は、Gartner を通じて理念と製品情報をより効果的に伝え、製品の認知度と業界からの評価を高めることです。

質問: 最近 NFT が盛り上がるなか、ArcBlock も独自の NFT Marketplace をリリースしました。ArcBlock の NFT Marketplace はどのような市場を実現し、どのような機能を担うのでしょうか。前回の Q&A でおっしゃった ArcBlock の「巣を作って鳳凰を招く」という考え方に近いのでしょうか。現在、多くの NFT は画像の保存を中央集権型ソリューションに依存していますが、ArcBlock の NFT はどのような方法で画像を保存しますか。また、将来の NFT 市場をどのように捉えていますか。

回答: ArcBlock の NFT Marketplace は Blocklet です。つまり、誰でもこの NFT Marketplace を利用して自分の新しい市場を構築できます。市場サービスそのものの提供に特化する OpenSea などの NFT 市場とは異なり、私たちの NFT Marketplace は、私たちのプラットフォームと能力を示すためのサンプル実装です。私たちの目標は、再利用可能な基盤 Blocklet を一連で開発し、開発者や運営者が作業を繰り返すことなく、こうしたアプリケーションを簡単に構築できるようにすることです。「巣を作って鳳凰を招く」という表現はそのとおりです。NFT Marketplace のほかにも、NFT Store など再利用可能な Blocklet を用意し、開発者が積み木を組み立てるように、自分のサービスを手軽かつ迅速に構築できるようにしています。

ArcBlock の NFT 設計は、現在の Ethereum における ERC 721 などの NFT とは大きく異なります。ArcBlock の NFT で重要なデータは Verifiable Credential(検証可能なクレデンシャル)であり、私たちの分散型 ID(DID)の設計と一貫しています。ArcBlock の設計では、NFT は現実世界にある唯一無二のあらゆるものを表現します。たとえば、コンピューター 1 台の使用権を 1 つの NFT に対応させたり、ストレージ領域の所有権を 1 つの NFT に対応させたりできます。この設計により、現実世界のさまざまなリソースの取引を完全なオンチェーン動作へと簡素化し、実際のリソース提供者は NFT を通じて、相手がそのリソースを管理する正当な権利を持つかどうかを検証できます。私たちの NFT 設計では Display(表示)属性も定義しており、NFT をどのような形で表示するかを決定します。この表示部分は現在の Ethereum 上の NFT と似ています。

現在、ArcBlock の NFT は表示部分を非常に柔軟に設計しています。そのコンテンツはオンチェーンにもオフチェーンにも保存でき、アプリケーションが完全に制御できます。オフチェーンストレージには IPFS や Swarm などの分散型ストレージも、従来型のクラウドストレージも利用できます。現在、私たちの開発者カンファレンスのバッジなどでは、SVG 形式のベクター画像をオンチェーンに保存しています。つまり、これらの NFT のデータはアセットチェーン上にあります。今後は画像、動画、音声など、さらに多様な NFT データ形式が登場するでしょう。

NFT の主な価値はクレデンシャルや証明にあり、画像やコンテンツそのものにあるのではないと私は考えています。つまり NFT は、資産の真正性、所有権、ライセンス契約、収益契約などを証明するのに適しており、資産そのものではありません。

最近の NFT 市場は非常に過熱しており、アバター NFT が次世代のソーシャルネットワークそのものだと言う人さえいます。私は、次世代の分散型ソーシャルネットワークで NFT が非常に大きな役割を果たすと考えていますが、現在 NFT と呼ばれているデジタルアートの JPG がソーシャルネットワークなのではありません。JPG 形式の画像が Facebook のようなインターネット上のソーシャルネットワークで重要な役割を果たすとは言えても、JPG 画像そのものがソーシャルネットワークだとは言えないのと同じです。2000 年代初頭にインターネットバブルが崩壊した際の言葉で、今も覚えているものがあります。It’s not the end of the Internet, it’s the end of the stupidness(インターネットの終わりではなく、愚かな行為の終わりだ)。現在の NFT にはバブルも、stupidness も確実に含まれています。しかし NFT そのものには、なお偉大な未来があります。ArcBlock は正しい道を歩んでいると、私は確信しています。

質問: ArcBlock は政府機関や企業と提携していますか。将来、企業のある部門がブロックチェーンを導入する場合、ArcBlock はどのような形で協力するのでしょうか。総合的なソリューションにおける ArcBlock の強みは何ですか。幅広く包括的なものと、小規模で専門的なものでは、対象ユーザーやニーズが異なるのでしょうか。また、両者は競合するのでしょうか。

回答: 私たちには政府機関や企業との提携があり、顧客もいます。この取り組みは継続して進めていますが、当初の計画ほど速くは進んでいません。実のところ、これはごく自然なことです。現在、企業や政府機関の顧客は主に試行と理解の段階にあり、そのほとんどは POC(概念実証プロジェクト)です。そのため現時点での進展は限られていますが、これらは将来の大規模導入に向けた前段階です。この段階で必要なのは、すぐに目に見える成果ではなく、忍耐と顧客ニーズの把握です。

ArcBlock プラットフォームは完全な体系であり、企業と政府機関による利用に本質的な違いはありません。もちろん、一部の企業や政府機関の顧客は、エコシステム全体に参加せず、独立したプライベート環境で運用することを選ぶかもしれません。分散型システムとオープンソース技術である以上、これは制御できません。現在、どの企業でも Ethereum ノードを使い、Ethereum ネットワークに参加せず独自のプライベートネットワークを運用できるのと同じです。しかし、プラットフォーム全体から最大の価値を得るには、エコシステムに参加する必要があります。ArcBlock を構成するのはプラットフォーム自体だけではなく、一連の Blocklet と、それらの組み合わせによって生まれる価値も含まれるからです。

質問: ArcBlock の現在の進捗はいかがですか。製品のバージョンアップ頻度がますます高まっていますが、これは ArcBlock のモジュール型コンポーネントがほぼ完成したということでしょうか。

回答: はい、私たちは計画に沿って着実に前進しています。特に最近では、各主要コンポーネントが成熟し完成するにつれて、アップデートとイテレーションがますます容易かつ迅速になっています。ただし、プラットフォームとしての ArcBlock には、まだ仕上げるべき細部が数多くあります。これはあらゆるソフトウェアエンジニアリングが必ず通る道です。

Token エコノミーは私たちが非常に重視している部分であり、最後になって初めて全体をリリースできる部分でもあります。また、稼働後の最適化にも一定の時間が必要です。したがって ArcBlock のリリースには、これらの主要技術コンポーネントだけでなく、Token エコノミーの運用と調整、そして最終的に全体が有機的に機能することも含まれます。

これは前の質問にも関係するかもしれません。現段階では、Token エコノミーが企業や政府機関の顧客にとって一定の障壁になることは避けられません。しかし長期的には問題にならないと考えています。Token エコノミーの主な目的が投機をあおることではなく、生産性とシステムの自動化を高めることにあるならば、企業や政府機関がこの新しい技術革新を受け入れることは必然です。私はこの流れを非常に楽観視しています。

米国国立標準技術研究所は今年、NISTIR 8301 Blockchain Networks: Token Design and Management Overview(ブロックチェーンネットワーク:Token の設計と管理の概要)を発表しました。これは、2018 年に発表された NISTIR 8202 Blockchain Technology Overview(ブロックチェーン技術の概要)に続く、重要なブロックチェーン技術文書です。米国国立標準技術研究所の新技術に関する見解は非常に権威があり、技術トレンドに対する米国政府の見方を示すものです。この文書の発表を踏まえ、将来の政府機関と企業は、ブロックチェーンと、それに不可分な Token の仕組みを必ず受け入れるようになると私は解釈しています。この点を固く確信しています。

質問: 少し前に ABT ネイティブ Token がテストチェーンでリリースされたのを見ました。これはトークン交換サービスの開始が近いということでしょうか。ABT の交換が完了した後、DOT が KSM をエアドロップしたような形で新たなエアドロップを行いますか。それとも、どのような条件を満たせばエアドロップを受け取れるのでしょうか。近い将来、あるいは今後、そのような計画はありますか。

回答: 私たちの DID Rollup は着実に開発が進んでおり、今四半期中に稼働を開始できると確信しています。ただし、Rollup はまだ比較的新しい技術です。ほかのさまざまな Rollup 技術も多くの困難を経験しており、資産の安全性に直接関わる可能性もあるため、リリースには細心の注意を払います。

エアドロップは、ブロックチェーン分野ならではの非常に特徴的な用途だと考えています。そのため、私たちはエアドロップに関連する Blocklet サービスを提供し、将来はすべての新規プロジェクトがこれらのサービスを利用して、多種多様なエアドロップを実施できるようにします。現時点では、この部分について公表できる十分な情報はありませんが、すべて計画には含まれています。

質問: 次回のハッカソンはいつ開催する予定ですか。どのような方法やチャネルを通じて、開発者の参加を促し、惹きつけるのでしょうか。

回答: 私たちは次回のハッカソンに向けて、さまざまな準備を進めています。たとえば最近、React エコシステムで非常に人気のある create-react プロジェクトから着想を得た、create-blocklet というオープンソースプロジェクトを開発しました。このプロジェクトは、開発者が 1 行のコマンドだけで Blocklet を作成し、完全に実行できるようにすることを目的としています。また、動画、トレーニング、ドキュメントなどにも目立たないところで多くの作業を重ねており、いずれも開発者とハッカソンを迎えるための準備です。

ハッカソンに何度も参加し、好成績を収めてきた開発者として、私は未成熟なプラットフォームが見せ物として開催するハッカソンに強い嫌悪感を抱いています。そのようなやり方はマーケティング上の演出にすぎません。私たちは、ハッカソンとは開発者と開発者エコシステムの構築のために行うものであり、真剣に準備し、真剣に開催しなければならないと考えています。ArcBlock が過去に開催したハッカソンから得た経験と教訓も生かします。開催しないか、開催するなら成功させるかのどちらかです。準備が整った時点で、次回のハッカソンの開催時期を発表します。

Du Qiao: Mao さん、すばらしいご回答をありがとうございました。内容が充実し、見解も的確で、最近コミュニティで生じた疑問を解消するうえで大いに役立ちました。前回と今回の Q&A を通じ、個別から全体へ、全体像から細部へと ArcBlock を総合的に理解できるようになりました。ArcBlock の技術面での進展だけでなく、開発動向や市場の状況も把握できたことは、コミュニティが ArcBlock を認識し理解するうえで非常に意義深いことです。改めて、すばらしいご回答に感謝します。次回も楽しみにしています。