Enterprise Times:ArcBlockがDecentralized Identity Foundationに加盟

著者: Charles Brett
メディア: Enterprise Timesに掲載された原文
日付: 2019年6月3日
ArcBlockがDecentralized Identity Foundationに新たな可能性をもたらす
ArcBlockは、Decentralized Identity Foundation(DIF)に正式に加盟しました。DIFは、ブロックチェーンベースのIDシステムを分散型アイデンティティに活用するエコシステムの構築と普及を目的として設立されたコンソーシアムです。
ArcBlockのCEOであるRobert Maoは、次のように述べています。「ArcBlockがDecentralized Identity Foundation(DIF)に加盟したことを発表でき、大変うれしく思います。これは、Forge Blockchain Application Frameworkと最近リリースしたABT Walletを通じて、分散型アイデンティティを誰もが利用できるようにするという、私たちのこれまでの取り組みを補完するものです。志を同じくする他の組織と力を合わせ、MicrosoftやIBMとのパートナーシップを拡大し、それぞれのエコシステム全体にブロックチェーン対応サービスと分散型アイデンティティを広げていけることを楽しみにしています。」
DIF
DIFは、エンジニアリング主導の組織です。その活動は、以下を実現するために必要な基盤要素の開発に重点を置いています。
- 分散型アイデンティティのためのオープンなエコシステムを確立する
- すべてのDIF参加者間の相互運用性を確保する
DIF内の各グループは、実装者が利用できるプロトコル、コンポーネント、データ形式の仕様や新たな標準を開発しています。仕様の策定に加え、DIFのメンバーは、自ら開発した技術コンポーネントやプロトコルのオープンソース参照実装も作成しています。
業界団体として、DIFは分散型アイデンティティ分野での連携を担っています。そのため、業界参加者の足並みをそろえて共通の利益を促進することを目指しており、企業、スタートアップ、オープンソースプロジェクトなどから、以下を含むメンバーが参加しています。
- Microsoft
- Accenture
- NEC
- IBM
- Hyperledger
- その他多数
同財団は次のように述べています。「私たちのメンバーは、さまざまな経歴、業種、世界各地の地域から集まっており、多くの場合、互いに直接の競合でもあります。しかし、この多様な個人と組織を結び付けているのは、共通の信念です。それは、アイデンティティとは私たち自身を形作る極めて個人的なデータの集合であり、あなたのアイデンティティは、あなた以外の誰にも従属すべきではないという考えです。」
ArcBlockがもたらすもの
ArcBlockは、クラウドコンピューティングとブロックチェーンエコシステムを組み合わせたブロックチェーンアプリケーションプラットフォームを提供しています。この組み合わせにより、開発者はブロックチェーンや分散型アプリケーション(DApps)を構築、実行、管理できます。
ArcBlockのブロックチェーンアプリケーションフレームワークには、相互接続されたブロックチェーンネットワークであるABT Networkが含まれています。ArcBlockは、Forge SDKと分散型アイデンティティ(DID)機能を利用するこの仕組みが、ブロックチェーンやDAppsを構築する最も簡単な方法だと考えています。その結果、以下のことが可能になる、新たに設計されたユーザー体験が生まれます。
- ユーザー自身がデータを管理する
- あらゆるサービス、アプリ、ウェブサイトをすぐに利用できる
ArcBlockは最近、開発者とエンドユーザー向けに新しい分散型アイデンティティソリューションをリリースしました。これには、クロスチェーン取引をサポートする、W3C準拠のオープンなDIDプロトコルが含まれます。DIFへの加盟により、ArcBlockは以下を目指します。
- 開発者、企業、エンドユーザーが利用できるブロックチェーンベースの開発ツールとデジタルウォレットを作成し、分散型アイデンティティをより現実的なものにする。
- 他の分散型アイデンティティ組織と協力し、安全で相互運用可能なプロトコルと分散型識別子を推進する。
- ArcBlockのブロックチェーンエコシステムのユーザーが、ABT Walletのようなアプリを通じて、より幅広いマーケットプレイスやサービスを利用できるようにする。
ArcBlockは、消費者向けDID ABT Walletと、企業および開発者向けの分散型アイデンティティソリューションにおいて、Forge Blockchain Application Frameworkを活用しています。これにより、あらゆるDAppやブロックチェーン対応サービスへの分散型アイデンティティ機能の追加が容易になります。
Enterprise Times:これは何を意味するのか
メールアドレスやユーザー名のような識別子を分散型アイデンティティ(DID)に置き換える利点は、第三者が自社サーバー上でデジタルアイデンティティを管理する必要がなくなることです。DIDが機能するのは、その基盤にブロックチェーン技術があり、安全な分散型台帳技術によってプライバシーを保護し、安全な取引を可能にするためです。
DID分野で大きな成功を収めようとするベンダーは非常に多く存在します。そのため、DIFの存在は理にかなっており、ArcBlockの加盟も同様です。DIFが掲げる構想どおりの成果を実現できるかどうかは、まだ分かりません。それでも、互換性のない多種多様な取り組みが乱立するより、共通の議論の場がある方が望ましいでしょう。

このページに関わるもの
製品
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DID Spaces
renamed
DID に紐づくデータ空間。個人用の空間を作ることも、あるタスクが必要とする権限とデータモデルでアプリケーションを接続することもできます。
用語
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Decentralized Identity
識別子とそれに関する主張を、単一の事業者のアカウント体系の中ではなく、主体自身が保持し検証者が確認する方式。DID と検証可能な資格情報がそれを成り立たせる部品です。
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ブロックチェーン
記録を暗号学的に結び付け、共通の検証・合意形成ルールに従って取引履歴を確定する分散台帳。